現代日本人のアドバンテージ

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サービスアパートからの誕プレ

 

いつの間にか4月も半ば。

さて、ハノイに来て2か月経ちました。

ベトナムは、これからますます発展して行く若い国なんだなと日々感じてます。

 

一方、先進国に生まれるって言うのは、つくづく、もの凄いアドバンテージだなと思います。1番のアドバンテージは、教育や教養を、誰でも比較的容易に身につけられる事だと思う。

 

まず、母国語について。日本は、江戸時代からの蓄積で、欧米の最先端の概念が比較的昔から日本語として定着している。故に日本語で読める海外の古典や専門書がメチャクチャ多い。この磨かれ続けた母国語のお陰で、明治から現在まで日本人の近代化が連綿と進み、あっという間に先進国の仲間入りが出来たんでしょうね。西周先生の功績を日本人は忘れてはならない。…ただしそれ故、日本人は近隣アジア国に比べ、外国語習得能力が劣ってしまった様な気もしますが。

 

とはいえ、ギリシア時代からペルシア帝国の神話や哲学書、古代中国の戦略論や西遊記水滸伝などの物語、旧約聖書イスラムの古典、ルターやルソー、マルクス宗教改革、社会革命の書、シェイクスピアやブロンテ姉妹の英国文学、プルーストや近代ロシア文学やらニーチェ、ダンテ、フロイトカフカなどのドイツ哲学や文学、レヴィストロースやサルトルなどフランスの文化人類学現代思想書、カポーティサリンジャー、ケルレアックなどのアメリカ文学、コロンビアのガルシアマルケスやアルゼンチンはプイグの長編、世界各国のハードボイルドやミステリーなど、全て母国語でいくらでも読めるアジアの国って、日本以外にそんなに無いかと。

これら全部、学生時代に母国語で読みました〜っといえる環境が日本にはある。

 

2つ目は文化遺産について。東京はもちろん、各地に博物館や美術館があり、関西地区中心に歴史的建造物も沢山残っている。これは凄い環境だと思う。こんなに自然災害が多いのに、日本の奈良平安時代鎌倉時代室町時代、江戸時代の文化遺産がきちんと手入れされ継承されている。日本の文化遺産って様々ありますが、特に江戸時代の文化って、鎖国してたからか、似たような物が見つからない。逆に海外の工芸品を見て、少し物足りなく思う事が時々ある…。高いレベルの文化遺産に直接触れられるって、凄いアドバンテージ。相対的に、本物を見る目が養えます。

 

更に欧米に比べたらプアかもしれませんが、クラシック音楽やバレエ、ミュージカルや演劇、能や歌舞伎など、文化的な創作物が、東京なら毎週、何かしら見る事が出来る。今はコロナで興行が減って、なかなか難しいけど。

 

また動物園、水族館、植物園、図書館などの教育施設も各自治体にあるし、大都市のそれは、やはりレベルが高い。

 

こういうのは、国が豊かだからお金をかけられる。やる気があって感性の鋭い人達は、貪欲に享受すべき。日本に生まれたアドバンテージですから。

 

そして、国は、こういう文化教養に関わるソフトやハードの維持に、しっかりお金をかけて欲しい。感性が鋭く本物が分かる人がいて、そういう人が大衆の気持ちをキャッチして、次世代のサービスや製品が作られるから。

 

どれだけ本物の人達を育てる事ができるか。各国が競争しています。

日本人は、豊かな環境でハングリー精神が育ち難く、横並びや男尊女卑のメンタリティも根深く、平和ボケした子どもっぽい性格でも生きていける時代が、長く続きました。

でも、コロナによって、世界競争は加速している。

ブレイクスルーするのは、ただ1人の力。突出した芽を潰さず、優れた人が突き抜けられる国にしないと。足を引っ張るなんてもっての他。

 

宇多田ヒカルさんの「Play ball」という曲の歌詞に、

「1人でも続けると決めたミッション」というフレーズがある。

…こういう、1人しか続けられないミッションがやりやすい環境を用意できる国が、発展して行くと思うんですよ。誰でも出来ることしか出来ない国は、ひたすら後追いするしか無い。

 

社会主義共産主義の体制では出来ないこと。アメリカにも出来ないこと。日本人はそれを見つけて発展してきたし、そういうチャレンジをやるぞ!人生かけて!という人達を見つけて掬い上げる国を目指すべき。足引っ張らずに。若い子も、簡単に諦めてたら、何にもしないまま時間が経って現役時代が終わっちゃう。残酷ですが。